ミワのコンビニバイトも終わりを向かえようとした時、バイト先にリョースケが訪れる。
『どうしたの?うちで待っててって言ったじゃない』
リョースケは待ちきれなくてバイト先まで来てしまったと告げる。ラブラブっぷりを見兼ねた同僚の男性バイトスタッフ。ミワに早くあがるように背中を押していく。
着替えにバックヤードへ向かうミワ。
その間、同僚スタッフはミワの事を頑張り屋だと褒め称えていく。そんな働き過ぎる彼女を心配するリョースケ。
『だからなんだ…山中さん、週末たまに4時くらいにあがるから…ちゃんと休みとるようにしたんだね…』
そんな話は聞いた事のなかったリョースケ。一瞬硬直するが同僚スタッフに話を合わせていく。
同僚スタッフから聞いた初耳話を問い詰めることもなく、今まで同じ対応で接していくリョースケ。
この日はリョースケの誕生日でもあり、ケーキにプレゼントと準備していたミワ。二人の間に幸せな空間が包まれていく。
リョースケも幸せの余韻に浸り、ミワに感謝していく。
『もしミワがいなかったら俺すごくつまらない学生生活送ってたと思う…』
向き合って愛情を確かめ合う二人。
『なぁ…みわ…一緒に暮らさない?』
リョースケはちょっと前から同棲を考えていたと明かす。ミワともっと一緒にいたい。答えはすぐじゃなくて良いと伝えていく。ニコリと微笑み前向きに検討する事を伝えていくミワ。
同棲をしたら中年リーマンとの関係は絶対にバレてしまう…。もう止める事を考えるが…お金が足りなくなってしまう現実が出てきてしまう。
リョースケとの同棲と中年リーマンとの秘密の関係を天秤にかけていくミワ。
場面転換。
週末のコンビニバイト。ミワは夕方4時に仕事を終えて、中年リーマンと合流を果たす。一方、コンビニの男性スタッフはある人物に気づく…。
『あれって…?』
ミワと中年リーマン。
まずは食事。ここで相談を持ちかけるミワ。
『もし…もうやめたいって言ったらどうしますか?』
理由を探りつつも今日のプレイについて嬉しそうに語る中年リーマン。ミワの中で「この人…わかってるんだろうか?」といった疑問が浮かび上がっていく。
そしてホテル街へ。
『もし、しずかちゃんと別れたとしても次の子との参考にね!』
この一言で決心する。
隣の男はとんでもないクズであると…。気に入った子なら誰でもいいんだ…その事がわかったミワは決心する。
『今日でもうやめよう』
背後から小声で「うそだろ」といった声が聞こえる。振り向くとそこにはリョースケの姿があった。
ミワにとって希望であったリョースケの存在。
そんな彼にウリをやっている現場を見られてしまい絶望を感じていくミワ。
中年リーマンもやっぱりミワがいいと言って契約を解除する気はさらさらなかった。
リョースケの笑顔をもう見ることができないと心の中で嘆くミワ。
『消えてしまいたい…消えてしまいたい…今すぐ』
自然に足が交通量の多い道路に向かっていく。信号も周りもまったく見えていないミワ。
『はい、そこまで』
帽子を被った一人の男性がミワを制止。そしてもう一人の男性の場所まで連れて行く。この二人は1巻冒頭に出てきたミワの自殺を予言した二人である。
ミワを落ち着かせる二人。
道路に飛び出そうとした理由を尋ねていく。
『お姉さんが消えてしまいたと思った原因は金があれば解決する問題?』
いきなり訳のわからない事を告げてくる二人組に疑心暗鬼になるミワ。素性を尋ねていく。
しかし、そんな事は重要ではないと伝える二人組。
『金で済む問題なら俺たちが解決してあげるよって事』
第3巻は終了である。